安打を捨てよ、街へ出よう
今日も野球の時間となった。
DeNAには勝ち越したものの、
メッセンジャーの離脱などでローテーションが苦しい阪神。
今日からは京セラドームでの広島戦である。
阪神の先発は小野。
一度抹消となって、中12日での登板である。
当初の予定では、最短となる中10日で一昨日の試合に登板すると
報じられていたが、メッセンジャーの離脱を受けて
広島戦での先発となったようである。
スタメンは1番高山、2番西岡。
そして、3番には福留が復帰となった。
4番ロジャース以下は変わらず、8番キャッチャーは梅野である。
一方、広島の先発は野村。
昨年最多勝を獲った野村だが、
今シーズンも安定した投球を見せている。
スタメンはほぼいつもの通りか。
先日、松山と安部が相次いで途中交代となり、
しばらくスタメンを外れていたようだが、
今日、松山は5番レフトで登場している。
今日はなんといっても小野の投球。
勝ち星こそないが、いい内容と書き続けてここまで来ているが、
その内容も徐々に悪くなっていたところで一旦抹消となった。
この抹消期間で、そのあたりが修正できたかどうかというところだ。
1回表、先頭の田中はファウルで粘って外寄りのストレートを打って
左中間を破る2ベース。
続く菊池はバントの構えをしていたが、
バントに行って空振りなどしてカウント1-2となる。
そうなると菊池は右打ちの体勢。
そして、インコースのカーブを見事な右打ちでライト前に打ち返す。
無死1、3塁となって丸。
変化球が2つ外れてのカウント0-2から、ストレートを狙い打たれて
ライトスタンドに飛び込む3ラン。
続く鈴木誠也はレフトフライ。
1死となって松山はセンター後方のフライ。
いずれもストレートでやや差し込んだとはいえ、
タイミングを合わせられている格好だ。
2死となってエルドレッドは当たり損ねのショートゴロ。
攻撃を終わらせたが、あっという間の3失点。
厳しい立ち上がりとなった。
1回裏、先頭の高山はセカンド右へのゴロ。
1死となって西岡もセカンド方向への当たり損ねのゴロ。
ファーストエルドレッドが出て捕り、ベースカバーの野村にトス。
西岡と野村の競走となったが、判定はセーフ。
野村のベースカバーへのスタートがわずかに遅れたようである。
続く福留はストレートの四球。
1死1、2塁でロジャースはインコース寄りの球を打ち上げて
浅いライトフライ。ロジャースはDeNA戦から当たりが止まっている。
2死1、2塁で中谷はカウント2-0からの甘い変化球を叩く。
打球は左中間に落ちる低いライナー。
抜けそうなところをセンター丸が追いついたかに見えたが、
ボールをグラブに納め損ねて弾いている間に1塁ランナーの
福留もホームに帰ってくる。
際どいタイミングとなったが、
福留の手がベースをうまく掃いてセーフ。
緒方監督が出てきてリプレイ検証を要求するが、
はっきり見やすいプレーとなったため、
検証はされず、判定通りで強い続行。
中谷の2点タイムリー2ベースとなった。
なおも2死2塁で鳥谷は四球。
2死1、2塁となるが、大和はセカンドゴロに倒れる。
攻撃は終わったが、3点先制された直後に2点を返す。
ここから小野が踏ん張れれば、まだまだわからない形となった。
2回表、先頭の西川は低めの球を打って三遊間への当たり。
抜けそうなところをショート大和が捕って素早く1塁に送球したが
間に合わず。内野安打となる。
続く曾澤は追い込んでいたが、高めに抜けた球を強引に叩いて
ライト前へのヒット。
ライナー性の打球で1塁ランナーのスタートが遅れたため2塁止まり。
無死1、2塁となって野村はバントの構え。
野村は簡単には送らず、バスターなとを見せるが
ファウルなどもあってカウント1-2追い込む。
しかし、4球目でスリーバントして決める。
バッテリーとしてはちょっと不用意にバントさせてしまった感じだ。
1死2、3塁となって打順トップに返って田中。内野は前進守備。
田中はストレートを打ち返してピッチャー正面のゴロ。
3塁ランナー西川がホームに突っ込んでくるが、
三本間に挟んでタッチアウト。この間に打った田中は2塁へ。
2死2、3塁で迎えるは菊池。
インコースのストレート主体で追い込みカウントは2-2。
そして、外の変化球でタイミングを外すが高目に抜けてボール。
カウント3-2となったが、最後は外のいいところに変化球を投じ、
菊池はタイミングが合わず、ショートへのフライ。
ここもピンチを迎えたが、なんとか無失点で切り抜ける。
1点差に迫った直後にまた突き放されると、
かなり苦しい展開になるところだったが、この無失点を活かしたい。
2回裏、先頭の梅野は追い込まれながらも、
甘く入ってきた球を叩いて三遊間を破るヒット。
続く小野は当然、バントの構え。
しかし、初球、外の変化球にバントを空振り。
2球目はバントしてファウル。
そして、3球目、外のボールになる変化球をバントしに行って空振り。
ここは大事なバントだったが、送ることはできず。
1死1塁となって高山はセカンドゴロ。
4-6-3と渡って併殺となる。
先頭が出たが、送ることができずに次打者が併殺。
攻撃の流れとしてはこの上なく悪い。
これでは野村が立ち直りかねない。
3回表、先頭の丸には四球。
続く鈴木誠也は初球、高めのストレートを打って
レフト線を破る2ベース。
続く松山はインコースのストレートに詰まった当たり。
しかし、前進守備の内野と外野の間にポトリと落ちるヒット。
上がった打球ではあったが、落ちることがわかりやすかったため、
2人のランナーが相次いでホームイン。
なおも無死1塁でエルドレッドには初球、インコースに抜けて死球。
無死1、2塁となって西川はカウント3-2からファウルで粘る。
ただ、ボール球をファウルしてくれて随分助けられた印象。
そして、最後はインコースのストレートを打ち上げて
レフトへの浅いフライ。ランナーは動けない。
ここで阪神ベンチが動く。小野に代えてメンデス。
今日の小野はちょっと期待はずれの内容。
変化球があまり決まらない中で、
ストライクを取りに行くストレートを狙い打たれた格好だ。
1死1、2塁で曾澤。
初球のストレートを打ってサードへのゴロ。
5-4-3と渡って併殺となる。
メンデスはわずか1球でピンチを切り抜けた。
ただ、痛い痛い2失点で2-5。再び3点差となる。
3回裏、先頭の西岡は高めの球を叩いて強いゴロを放ったが、
ファーストエルドレッドの正面。ジャックルしたエルドレッドだが、
すぐに捕って1塁を踏む。
続く福留は外の球を打ち上げてレフトへのフライ。
2死となってロジャースは外一杯の球に見逃し三振。
2番からの好打順だったが、あっさりと三者凡退。
完全に主導権を握られてしまった。
4回表、先頭の野村はストレートに合わせるが、
いい当たりはセンター高山の守備範囲。
続く田中は初球の変化球を打ち上げる。
センターの前のフライだったが、落下点を見誤った動きで捕り切れず、
しかも、後ろにそらしてしまって2ベースとなる。
1死2塁で菊池にはストレートの四球。
1死1、2塁となって丸は
カウント3-2から低めのスライダーを打って1、2塁間を破るヒット。
ランナーはそれぞれスタートを切っていて2塁から田中がホームイン。
なおも1死1、3塁で鈴木誠也は外の変化球を打ってサードゴロ。
3塁ランナー菊池が飛び出した形になり、サード鳥谷がバックホーム。
ただ、バックホームのタイミングが早すぎ、菊池は3塁に戻る。
キャッチャー梅野が3塁に投げるが送球がそれてしまう。
この間に3塁ランナー菊池はホームイン。
なおも1死2、3塁で松山はセンター前に落ちるヒット。
ランナー2人が帰ってくる。これで2-9。
この後、さらにエルドレッド、野村のタイムリーが出て2-11。
広島は先発全員安打だ。これで試合が決まってしまったか。
阪神は広島相手にゴールデンウィークの頃に9点差を逆転している。
今日も9点差。とはいえ、そんなことはそうそう起りはしない。
だからこそニュースになるのだ。
そう思いながら見ていると、
5回裏には福留の3ランが飛び出し、
6回裏には梅野のタイムリーで1点を返して6-11。5点差にする。
期待を呼び起こす展開になる。
そして、守っては石崎、藤川が
それぞれ2イニングを無失点で終わらせる。
しかし、広島も7回裏からピッチャーを一岡に代える。
一岡は、途中出場の大山、西岡、福留を三者三振に打ち取る。
これで反撃の流れは断ち切られたか。
さらに8回裏には中崎を投入。
僅差の勝ちゲームと同様の継投を見せる。
その中崎から、中谷四球、鳥谷ヒットで1死1、2塁のチャンスを作るも、
代打伊藤隼太、今日3安打している梅野が倒れて無得点。
9回表は岩崎が無失点に抑えると、9回裏には守護神の今村を投入。
2死から西岡がライトフェンス直撃の2ベースを放つも、
続く福留が落ちる球に空振り三振で試合終了。
中盤に5点差まで詰めて、広島に勝ちパターンの継投を
使わせたのが精一杯。
無抵抗で敗れるよりはいいだろうが、
いささか寂しい試合であったことも事実だ。
明日に切り替えていくしかないのだが、
そんな明日の阪神の先発は藤浪。
期待が大きいだけに、不安も大きいというところだ。
とにかく、らしい投球を見せてほしい。