シェアハウス力を鍛える

シェアハウス

シェアハウスについて本気出して考えてみようとしたけどやめた

コーヒー煎れるよって言って、僕はイマイチ慣れないキッチンでコーヒーを煎れた。
しょーちゃんはそんな僕を、嬉しそうに見ていた。
本当にしょーちゃんは、ただ僕がこうしていることを喜んでくれているようだった。僕が普通にただここに居ることを。
僕が森田先生に犯されていたことも、滝沢先生に襲われそうになっていたことも、しょーちゃんの前では取るに足らないことなのかもしれない。なんて。
『永遠に喪うこと』の前に、それはちっぽけなことなのかも、しれない。なんて。
思った。
「ん?」
コーヒーを煎れる手を止めてぼんやりとしょーちゃんを見ていたら、すぐにどうした?って優しい微笑み。
「ううん。何でもないよ」
しょーちゃんにとって取るに足らないこと。なら。
僕にとっては………?
何かが分かるような、分からないような。変な、感じがしていた。
コーヒーを出して、持って来てくれたっていうスープをあたためて、パンや、サラダ、フルーツと一緒にダイニングテーブルに並べた。
びっくりするぐらいそれは美味しくて、よくシェアハウスの和が準備するご飯や、僕が作ったものをあんなに美味しそうに食べるなって、思わず隣で食べているしょーちゃんを何とも言えない気分で見つめた。
「どうした?さっきから」
「………うん」
自分でも何て説明していいのか分からない。
ただ、しょーちゃんを知れば知るほど自分がしょーちゃんに相応しくないんじゃないかって。
住む世界が、住んできた世界が違いすぎて、本当にいいのかって。
でも、それは僕の勝手な思いで、しょーちゃんは、他の誰でも、何でもない、汚れたままの僕を受け入れてくれている。
「すごく美味しいから………。何か………」
「美味しい?俺は雅紀の手料理の方が滅茶苦茶美味しいと思うけど」
「僕が作ったものなんて、比べるレベルにも居ないよ?」
「比べなくていい」
「そう、なんだけど」
「俺は雅紀の手料理が世界で一番美味しいと思ってる。二宮くんがその次ぐらいかな」
しょーちゃんはびっくりするぐらい美味しいクロワッサンを、ぼろぼろ落としながらいつも通りもぐもぐ頬張りつつ、真面目な顔でそう言った。
僕が一番で和が二番。
「しょーちゃんの味覚、どうかしてない?」
「ん?ものすごく正常」
ごくごく真面目に答えるしょーちゃんがおかしくて、笑った。
この人は本当に僕のことを大事に大事に、且つ最高の存在と思ってくれているんだ。
僕が思う僕と、それは正反対。
同じ現実を見ているはずなのに、正反対。真逆。
僕としょーちゃんで、同じはずの僕がこんなにも違う。
どうしてだろう。
不思議で。
「………しょーちゃん」
「うん?」
「僕はずっと悪魔に怯えてて、でもこわいから何もできなくて、されるがままで、ツラくて、しょーちゃんが助けてくれるまで、僕はこんなことを経験したくて生きてきたんじゃないって、思ってた」
「………うん」
「しょーちゃんは、そうは思うこと、なかった?」
最愛の人を亡くして、喪って、自暴自棄になったりはしなかったんだろうか。誰かを恨んだりはしなかった?誰かを。そう。
自分を。
自分の人生を。
優しくて強くて揺るがないしょーちゃんへの、それは素朴な疑問だった。
「雅紀に出会うまでは、そうだったかな」
「………え?」
「何で彼女なんだ。何で俺なんだ。他の誰だっていいだろ?って」
「………うん」
初めて聞くそれは、このしょーちゃんからは、想像も、つかなくて。
少しの沈黙のあと、僕はしょーちゃんにそっと、手を握られた。
「生きるためだよ」
僕の手を握って、握ったまましょーちゃんは、真っ直ぐに真っ直ぐに僕を見つめた。
それは『しょーちゃん』を表す、眼差し。
「人はただ生きるために生まれてきた。だから人は命はそれだけで貴いと、尊いんだと、俺は雅紀に出会ってそう思った」
僕に、出会って?
僕は何もしていない。
ずっとしょーちゃんを避けて、自分から逃げていただけ。
直視なんか、できなかったから。この現実を。毎日を。
「生きる、ため?」
「そう、ただ、生きるため」
「生きるって………?」
何かの意味を見出すことが生きることだと思っていた。目的を持って何かを成し遂げることが。
だから、何故悪魔が僕をつけ回すのかと。僕の何に原因があって、それのこれが結果で、そこには何の意味があるのだろうって、僕は望んでいないって、そんな風に僕は、ずっと。
「ちょっと向こうに行こうか」
しょーちゃんは穏やかに笑って、僕をリビングの方に促した。
僕はしょーちゃんの言った言葉の意味が分からず、何も言えず、促されるままリビングに行き、促されるまま、ソファーに座った。

シェアハウスでしか味わえない感動がある

スウェーデン人漫画家のオーサです。日本で見つけた不思議を漫画で描いています。いつもブログを読んでいただきましてまことにありがとうございます?

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皆さん、こんばんは!

今日は久しぶりに、引っ越しエピソードの続きです♪

前のエピソードは↓からどうぞ^^

前のシェアハウスから引っ越しになったのには色々な理由があったけど、一番はうるさかったからみたいです ^^;
スウェーデンではたくさんスペースがあるから、日本に比べたら騒音についても自由です。
でも日本はお隣さんが近いから、色々と気をつけなくていけないのを知っていて、スウェーデン人としてとても静かしていたのに追い出されてしまったのは文化的ショックでした^^;;;
数年日本に住んでいるのに、まだ慣れてないなと思いました。

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