めざす未来へーふれあいキャッチボール
私「タバコ吸わないの?」
財「え?何で知ってるの?」
私「○さんが手術室でAさんがタバコ吸ってたの
見てて、それで知ってるんだけど」
財「・・あああの・・・
ひなはタバコ吸わないから書斎か外で
吸ってたんだ。副流煙は体に悪いから」
私「そうなの?気を使ってもらってありがとう」
財「いや・・何・・(照」
私「それから」
財「?」
私「病院での大名行列、白い巨塔の東教授より
足の上げ方が高かったって○さん言ってたよ」
財「え。そんなとこ見てたの」
私「見てたみたい。患者は基本 暇だから」
財「だってあれは決まりだから・・そうしないと」
私「90度くるっと回るのも」
財「そんな話、夫婦でしてたの」
私「・・うん」
私「夫の実演つきで」
財「」
ここで2人で笑った。
一緒に財前と笑ったのはこれが初めてだった。
財前との会話は居心地が良かった。
財前が気を使って
私に話を合わせてくれていたので、
会話のキャッチボールは流れがスムーズだった。
病院では気を使われる側の財前は
家では私に全部合わせてくれていた。
財前の男らしい無言の優しさが
私はとても嬉しかった。