母なる地球を思わせるキャッチボール
※あらしさんの黄緑さんをモデルにしたBLです。ご注意ください。
ヨメゴト続く…。
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キュッキュッ…
シャッシャッ…
チッチッチッ…
俺がグラスを磨く音と。
にのみやさんが、床をモップで拭く音。
俺の腕時計の針が進む音。
以上。
これが現在、この店の中で発せられている音のすべてである。
あれから数分のときが過ぎた。
だが、2人のあいだで交わされた言葉といえば、俺の中途半端な自己紹介と、それにかぶさるように告げられた彼の名前のみ、という状況は依然として変わらない。
にのみやかずなり、さん。
と言っていたな。
端から順に、ジグザグとモップを走らせる、丸まった背を盗み見た。
彼はきっとA型だろう(血液型と性格の因果関係が科学的に証明されていないことは理解しているが、この一般論はあながち間違っていないと俺は思っている)。
折り返しできっちり180度転換する、ロボット掃除機のような動きを見て、そう予想する。
年齢はきっと俺より下。もしかしたらハタチを超えていないかもと思ったが、木田さんの話によれば、ここでの仕事は2年になるそうだから、未成年ということはないはずだ。もう少し上と見て、22と見た。うん、けっこういい線行っている気がする。
細くて白いその容姿から、冬の生まれと推察する。…いや待てよ。俺自身冬生まれだけど、夏の生まれに見えるとよく言われるから、逆かもしれない……?
そこまで考えて、バカバカしい思考をストップさせる。
不毛すぎる。こんなくだらない想像ばかりしていないで、普通に話せばいいものを。何をやってるんだ、俺は…と、肩を落とした。
だけど、先ほどのやりとりがほんの少しトラウマになっているのは事実で。とり越し苦労かもしれないが、うっかり話しかけたら「黙れ」みたいな返しがくるような気がしてならない。
そんな風に思うのと同時に、じつは俺は少し腹も立てていて。
だって、考えてみてほしい。あの強引なカットインは社会人としてどうなのか。しかも、そのあとはだんまりを決め込んで、俺のことなど完全無視だ。
よろしくね、とか。俺は何歳だけど君は? とか。バーテンダーになって何年目なの?とか。とか…
そういう会話のキャッチボールがあって然るべきじゃないか?
うん、そうだ。
俺はすでに挨拶をしようという姿勢を見せている。それをぶった切ったのはあの人の方。こちらの誠意は十分伝えたのだから、次は向こうから歩み寄ってくれてもいいんじゃないか。
しかし、また相反する考えが生じる。
いや、待て。
ここでは俺が後輩なのだから、いかなる理由があろうと、俺から話しかけるのが筋かもしれない。
学生時代の部活においても、居酒屋でのバイトにおいてもそうだった。日本という国において、先輩後輩の関係は絶対なのだ。
よし、もう一度やり直そう。
ごちゃごちゃと考え事をしていたが、決着がついた。それなら、善は急げ。
まずは、二宮さんっていくつですか?くらいから始めてみよう。
と、口をひらきかけるも、改めてその姿に目を向けると、やはり全身から話しかけるなオーラが立ち上っているような……。
開店前の店内は、準備がしやすいよう明かりが煌々としていて、場の空気をどうにも白々しくさせる。
重く垂れ籠める沈黙の中、グラスを磨く音とモップが走る音、腕時計の音だけがやたら大きく聞こえた。
ため息が出た。
ギィ……
突然の新しい音に、また肩がはねる。
ドアに目を向けると、木田さんの姿が見えてほっとした。
もうそれはそれは、心の底から。
「あぁ、二宮。戻っていましたか。相葉くんとは?」
「はい、先ほど戻りました。自己紹介も済ませています」
……はぁっ!?
木田さんに受け答えするにのみやさんの声のやわらかさに唖然とする。
俺に対する態度と随分違くないか?
自己紹介って、さっきの無愛想なあれのこと?
「そうですか。それならよかった。君たちは年齢も一つしか変わらないから、いい刺激になるでしょう」
満足そうな木田さんに対し、にのみやさんがほんのりと首を傾げて微笑んでいる。俺はというと、それを見て愛想笑いを浮かべることしかできない。
そうしてひきつる口元をごまかしながらも、頭の中は、今後のにのみやさんとの付き合い方を模索するのに、必死だった。
昔読んだ心理学の本に、「人は第一印象がものを言う」とあったけれど。俺にとって彼の第一印象が、最悪の部類に入ったのは間違いない。
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キャッチボールについて真面目に考えるのは時間の無駄
こんにちは相模ボーイズ小学部です
8月12日(土)は合同チームを組む荒川ボーイズさんとの親睦会がありました。たくさん食べておしゃべりして、目標を共有して、より結束が深まったのではないでしょうか
そして、8月13日(日)は都立産業技術高専荒川キャンパスのグラウンドにて荒川ボーイズさんと合同練習を行いました
意外にも荒川方面で合同練習を行うのは今回が初めてです。
人工芝のきれいなグラウンドですね
アップの後はキャッチボール
ティーバッティング
シートノック
荒川ボーイズのコーチからもアドバイスをいただきます。
次の練習メニューについての指示を受ける選手たち
ランナーを置いてのシートノック
トスバッティングと打席をローテーションして次々に打ちます
守備にはお父さんたちがついてくれました。
土曜日の試合でもヒットをたくさん打ってね
お昼休憩の様子
午後からは紅白戦を行いました
試合に向けて気合いが入ります
紅白戦の後、
キャッチャー、セカンド、ショート、サードで連携練習を行いました
その他の選手はダッシュ
試合前最後の練習だったので、緊張感を持って夕方までみっちり練習しました。
の皆さん、一日どうもありがとうございました
次戦、力を合わせてベストを尽くしましょう
今週末の予定は
8月19日(土)
マツダボール杯 湾岸交流夏季大会
開会式(場所:勝又グラウンド)
1回戦 vs 流山ボーイズ
(場所:習志野ボーイズグラウンド)
8月20日(日)
・19日に勝った場合
湾岸交流夏季大会 2回戦
(場所:勝又グラウンド)
・19日に負けた場合
中三田グラウンドにて通常練習
2日連続で遠征となる可能性がありますので、見学・体験を検討中の方はご注意くださいね
最新のスケジュールはホームページでも確認できます。↓↓↓
相模ボーイズ小学部では野球に真剣に取り組みたい小学生を募集中です
先日も新しい仲間が入部を決めてくれました
見学・体験は随時受け付けています
ご希望の方はマネージャーまでお問合せください
<連絡先>
高木マネージャー